《9/26 ウクライナ盲人協会(UTOS)ホームページより》
ウクライナでは毎年9月第4日曜日を『機械工の日』としています。今年は9月25日がその記念日でした。
ウクライナ盲人協会ヴィーンヌッツア支部は機械製造業界に属しています。最年長の会員の一人、アレクサンダー・ペコ氏は、今でも現役機械工としてUTOSの工場で主力製品のひとつであるウォーターポンプ用のアルミニウム部品の製造に携わっています。
この工場での視覚障害者の主な担当は「組み立て」ですが、ペコ氏は敢えて危険な鋳造を担当しています。専門学校を卒業し、20歳で就職してから実に半世紀以上もの間、機械工として働いています。
複雑で危険を伴う仕事だし、健康にも悪いことはわかっています。内部は720度にも達する溶鉱炉の傍の作業ですので、大量に汗をかき、カルシウムが身体から流れ出てしまい、歯に悪影響を与えるのです。賃金に見合わないので、若い人は就きたがらないのもわかります。けれど、私は自分の健康状態に満足する限りは続けたいと思っています。